
基礎控除の引き上げで手取り増?2025年12月より影響
税のこと
起業という新たな一歩は、希望と同時に「何から手をつければいいのか」という不安もつきものです。
やるべきことが山積みになる中で、つい目の前の楽しい作業に時間を使い、後で後悔することも少なくありません。
この記事では、起業で気をつけることとして最も大切な「優先順位」の考え方について、データや専門家の視点を交えながら分かりやすく解説します。
Contents
起業で気をつけることは数多くありますが、まず押さえていただきたいのが「やるべきこと」の優先順位を間違えない、という点です。
つい創造的で楽しい「やりたいこと」に時間を使いがちですが、事業の生命線を握っているのは、実はもっと地味な「やるべきこと」だったりします。
私自身も、楽しみながら行える情報発信はつい時間を忘れて没頭してしまいがちです。
この「楽しい作業」が本当に「やるべきこと」の時間を奪ってしまう危険性を自覚しているからこそ、意識的にタスク全体の優先順位に立ち返るように気をつけています。
事前にやるべきことをリストアップし、その優先順位に基づいて一日のタスクを計画する。
このような計画的な習慣こそ、起業で気をつけることの基本と言えるでしょう。
では、なぜ多くの人が「やるべきこと」から目をそらし、「やりたいこと」に流されてしまうのでしょうか。
これは意志の弱さの問題ではなく、ごく自然な心理が働くためです。
起業で気をつけることの一つに、この自分自身の心理状態の理解があります。
人は、すぐに結果が見えたり、達成感を得やすかったりする作業を好む傾向があります。
ロゴのデザインやウェブサイトの作成は、目に見える成果があり「前に進んでいる」という実感を得やすいでしょう。
一方で、数ヶ月後の資金繰りを計画したり、一件ずつ地道な顧客アプローチを続けたりすることは、精神的な負担も大きく、成果がすぐに出るとは限りません。
この「心地よい達成感」に浸ってしまうのが、起業初期の落とし穴です。
本当に事業を成長させるのは、後者のような地味で時間のかかる「重要」なタスクです。
この心理的な罠を理解した上で、意識的に行動をコントロールすることが、とても重要になります。
頭ではわかっていても、タスクが山積みになると、何から手をつければ良いか分からなくなりがちです。
そこでおすすめなのが、タスクを「緊急度」と「重要度」の2つの軸で整理するシンプルな方法です。もちろん、この「やるべきこと」は業界によっても変わってきます。
1. 第1領域:緊急かつ重要(事業の守り)
2. 第2領域:緊急ではないが重要(未来への投資)
3. 第3領域:緊急だが重要ではない(効率化すべきこと)
4. 第4領域:緊急でも重要でもない(やめるべきこと)
第2領域のタスクは、すぐにお金にはならなくても、将来の売上や利益につながる「投資」です。
1ヶ月後、3ヶ月後にどうなっていたいかを考え、そこから逆算してタスクを選ぶ視点も大切です。
最後に、起業で気をつけることとしてもう一つお伝えしたいのは、一度決めた優先順位が絶対ではない、ということです。
経営はまさに生き物で、市場の動向、顧客の反応など、状況は刻一刻と変化します。
昨日まで最優先だったタスクが、今日にはそうではなくなることも時として起こります。
大切なのは、計画に固執するのではなく、変化を敏感に捉え、柔軟に優先順位を見直していく姿勢です。
週に一度、あるいは月に一度、立ち止まって「計画と現状にズレはないか?」と軌道修正する時間を持つことが、長期的に事業を継続させるための秘訣です。
私は最近タスクシュートというその日のタスクにフォーカスする手段を取り入れて毎日タスクを見直すようにしています。
起業すると、すべての意思決定を一人で行う場面が増え、孤独を感じることもあるかもしれません。
そんな時、私たち税理士を「経営の壁打ち相手」として活用するという選択肢があります。
税理士の役割は、税金の計算や手続きだけではありません。
多くの企業の数字を見てきた客観的な視点から、あなたの事業の現在地を確認し、次の一手を共に考える伴走者にもなれるのです。
「何から手をつければいいか分からない」という漠然とした不安から、「この投資は妥当か?」「資金繰りは大丈夫か?」といった具体的なお悩みまで。
一人で抱え込まず、専門家と話すことで、きっと視界が開けるはずです。もしよろしければ、一度お話をお聞かせください。