親からもらったメガネ、その奥にあるもの

お知らせ

News
2026.04.30
親からもらったメガネ、その奥にあるもの

同じものを見ているのに、人によって受け取り方がまったく違うことがあります。

ニュースひとつ、出来事ひとつとっても、誰かは怒り、誰かは笑い、誰かは何も感じない。

価値観や考え方は、これまでの生き方や経験による部分が大きいと思います。

アドラー心理学に「認知のメガネ」という考え方があるそうです。

人はそれぞれ違うメガネをかけて世界を見ている、という考え方らしいです。

同じ景色を見ているようで、見ていない。

そう思うと、人と人の擦れ違いも少し納得がいきます。

影響を受けているのは、メガネだけじゃない

メガネ、つまりものの見方が経験で形作られているなら、自分の内面も同じように影響を受けているはずです。

考え方の癖、感情の出方、こだわるポイント。意識してそうしているわけではないのに、気づくと出てくるもの。

そして、その経験の積み重ねの中でも、親の影響はかなり大きいんじゃないかと思います。

子どもの頃の自分は、親の言葉や態度を毎日浴びて育ちます。

意識して受け継いだわけではないのに、気づくと親と同じような言い回しをしていたり、同じところで同じ反応をしていたり。

良いところも悪いところも、選んで受け継げるわけではないですよね。

むしろ、自覚しないまま染み込んだものほど、根深く残っている気がします。

歳をとった親の「悪い部分」が見えてきた

若い頃の親にも、悪い部分はもちろんあったはずです。

ただ、その頃は理性で抑えが効いていたぶん、表に出にくかったんだと思います。

それが歳をとるにつれて少しずつ変わってきます。

抑えが効かなくなって、奥にあったものが表に出てくる。

気が短くなったり、頑固さが増したり、人の話を聞かなくなったり。

それを目の当たりにすると、正直「見たくない」という気持ちが湧きます。

自分が知っていた親と違う姿に動揺するし、できれば直視せずに済ませたいと思ってしまう。

客観視して、自分にも同じ資質があると内省する

ただ、見たくないからこそ、客観視した方がいいんだろうなと最近は思います。

親の影響を受けて自分ができているなら、悪い部分も間違いなく自分の中にあるはずです。

「自分は違う」と思いたくなるけれど、たぶんそれは目を逸らしているだけ。

自分の中の同じ資質を認めるのは、気持ちのいいことではありません。

でも、認めて初めて「ああ、自分にもこういうところがあるな」と意識できるようになる。

意識できれば、出てきそうなときに少し立ち止まることができるかもしれません。

これは仕事で人と接するときにも、たぶん通じる話だと思います。

相手には相手のメガネがあり、相手なりの内面があると思えると、感情的にぶつかる前に一呼吸置けます。

自分のメガネや内面を疑えるようになると、人の話も少し違って聞こえてくる気がします。

そして、こうして自分の悪い部分を先回りして見せてくれているという意味では、それもまた先に生きる親が教えてくれていることの一つなのかもしれません。


あとがき

昨日は祝日でしたが、午前中は事務所へ。

午後は妻とメディアコスモス(図書館)へ行ってきました。

最近は動物学など、純粋に知識欲を満たすためだけに読むものをチョイスしています。

一覧に戻る
POPULAR
POPULAR

よく読まれている記事