デジタル化だけが仕組み化ではない、と岐阜の蕎麦屋で実感した話

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2026.05.02
デジタル化だけが仕組み化ではない、と岐阜の蕎麦屋で実感した話

仕組み化と聞くと、ツールの導入や、最近はAIの活用をイメージするのではないでしょうか。

ですが「仕組み化=デジタル化」とは言い切れず、そもそも仕組み化とは何なのか。

先日、岐阜のお気に入りの蕎麦屋でその原点を考えさせられる体験がありました。

仕事柄つい考察してしまうクセ

席に着いてから、ふと観察モードに入ってしまうのが私の悪いクセです。いえ、実際は店に着いた時からでしょうか。

いつも感心するのですが、あれだけ大勢のお客さんがいる中で、誰が何を頼んだかを全員が正確に把握しているのです。

口頭で注文を受けて、口頭で会計。基本は自己申告制のようですが、たまたま注文を受けた方がレジをするときは、正確な記憶でそのまま進めてくれます。

普段、業務効率化の文脈でAIや自動化の話を発信していることもあり、真逆を行くようなこのお店の仕組みについて考えてしまいました。

デジタル化されていない=仕組み化されていない、ではない

最初は「これは属人化なのでは」と思いかけました。

特定の人しかできないオペレーションは、その人がいなくなったら崩れる。一般的にはリスクとされる状態です。

でも、よく考えると違うかもしれません。

あの店では、誰か一人ではなく、全員が同じ水準でできている。(と、私は感じています)

以前に若い店員さんが記憶していて驚いたことがありますが、今回は私の母に近い年齢と思われる方も、会計まで正確にこなしてくれました。

これは単に記憶力のいい人がいる、という個人の話ではなく、誰が担当しても同じ水準でできているという話です。

言い換えると、人が変わっても結果が変わらないという再現性のある状態です。

裏側には、誰でも記憶できるような共通の型があるのかもしれません。(もしかしたら単なる努力なのかも)

注文を覚える、伝える、会計するという一連の流れが、記憶というメモリーを活用し、口頭というツールを使って、店全体のオペレーション標準になっている。

そう考えると、これは属人化ではなく、立派な仕組み化なのかもしれません。

仕組み化や効率化と聞くと、つい「どのツールを入れるか」「何をデジタル化するか」と考えがちです。

実際に私自身、ClaudeやGASで業務を効率化する話を発信してきました。

けれど、仕組み化の本質は標準化や再現性、誰がやっても同じ水準で回る状態を作ることだと思います。

仕組み化を考えるときに忘れたくない視点

仕組み化や効率化の相談を受けることがありますが、話題の先は「どのツールを入れるか」「何のアプリを使うか」に向かいがちです。

もちろんツール選びも大切です。

ただ、ツールを入れる前に、業務そのものが「誰がやっても同じ水準でできる状態」になっているかを見直す視点を忘れないようにしようと改めて思いました。

紙とペンでも仕組み化はできるし、口頭の伝達でも仕組み化はできる。

デジタル化はその中の一つの選択肢に過ぎないのかもしれません。

少なくとも、あの蕎麦屋を見ていると、そう思わずにはいられませんでした。


あとがき

今日は井上尚弥選手の試合。

PPVを事前購入しておいたので、今日はこれから観戦予定です。

事前価格と当日価格で1,100円の差があるそうで、買っておいてよかったなと。楽しみです。


プロフィール(東盛 学/税理士)

岐阜市の動物好きな税理士。

法人・個人事業主どちらも対応し、規模にかかわらず一人ひとりと向き合うことを大切にしています。

顧問先のハッピーライフを会計・税務から支えます。

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